2024年6月25日~9月16日
北海道立文学館にて
「嗚呼、メレヨン島」柿本胤二遺作絵画展が開催されます
「嗚呼、メレヨン島」柿本胤二遺作絵画展
開催期日:2024年6月25日(火)~9月16日(月・祝) 9:30~17:00(入場は16:30まで)
月曜日休館、ただし7/15、8/12、9/16日は開館 7/16、8/13(いずれも火曜日)は休館
7月19日(金)は、カルチャーナイトで17:30~21:00も開場(入場は20:30まで)
場 所:北海道立文学館 常設展示室 文学館アーカイブコーナー
北海道札幌市中央区中島公園1−4
入 場 料:常設展観覧料=一般500(400)円、高・大生250(200)円、中学生以下・65歳以上無料
( )内は10名以上の団体料金。7月17日(道みんの日)は無料。7月19日(カルチャーナイト)17:30以降は無料
趣 旨
常設展内・入口付近の一角で当館の新着及び収蔵資料を入れ替えながら展示する小企画コーナー。その時々でテーマを設定し、当館資料の有効活用により展示室に変化を持たせながら、北海道の文学の様々な側面に光を当てる。
今回は、2023年度に新たに収蔵された柿本胤二(かきもとたねじ 1920~2022)の絵画を中心に開催。柿本胤二は太平洋戦争中にミクロネシア連邦ウォレアイ環礁(メレヨン島)に駐留し、補給が途絶える中、深刻な飢餓に苦しみながらも生き抜いて帰国を果たした。その後、年数を経ても当時のことが忘れられず、80歳代になってメレヨン島を題材とした絵画を制作するようになった。
本展は、ご遺族より寄贈された柿本胤二絵画作品16点と、地図や書籍などの関連資料も併せて、兵士の飢餓の苦しみと望郷の念、そして鎮魂と無念の思いを伝えるものである。
6 展示内容
Ⅰ 収骨、焼骨、墓参、鎮魂・慰霊をとおして
Ⅱ 思い起こされるあの日の光景
Ⅲ 忘れ難きはメレヨン島のかたち
7 関連事業
A 「嗚呼、メレヨン島ー柿本胤二(かきもと・たねじ)遺作絵画展」記念講演会
8月11日(日) 14:00~15:20 当館講堂
・第一部 置き去りにされた国防の最前線 谷口孝男(公益財団法人北海道文学館理事)
・第二部 忘れることのできない世界を描いて 苫名直子(北海道立文学館副館長)
聴講無料 事前予約制(7月23日・火9:00より電話受付) 50名
B 文学散歩 「護国神社 ~ 文学館」
9月11日(水) 10:00~12:00
護国神社彰徳苑内「メレヨン島戦没者慰霊碑」~中島公園~北海道立文学館のコースを歩き、本展覧会を観賞後解散。 ご案内:当館職員 参加無料
事前予約制(8月27日・火 9:00より電話受付) 10名
柿本胤二逝去の際には多くのお悔みのお言葉を頂戴しありがとうございました。先日胤二を追悼する記事が北海道新聞に載りましたのでご紹介します。
お知らせ
柿本胤二は肺炎のため、2022年10月21日に札幌市内の病院にて逝去しました。満101歳と10か月の生涯でした。90余年に及ぶ画業がここに終了しました。倦むことなく描き続けた作品の中でも、戦争画は胤二にしか描けなかった貴重な作品です。メレヨン島から生還できなかった兵士たちの無念が胤二をして画筆をとらせたと思わざるを得ません。この美術館が胤二の死去後にも数多くの方々に鑑賞されることを願っています。
2022年年11月 田中啓一